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典型的な節分を知る

●豆をまく前に準備すること

今日の節分行事のメインである「豆まき」をする前に、用意することがいくつかあります。まずは、「豆を炒ること」。この行為は、中国の「陰陽五行論」に由来しており、自然の道理を木、火、土、金、水の五元素に分けて相互のバランスを考えるこの思想では、豆は「金」に分類されます。「金」には好ましくない病気の意味も含まれていますが、「火」によって打ち負かされるため、豆は火で炒ることにより、プラスのパワーに転じるとされます。火で炒られた豆は「福豆」と呼ばれ、その豆をまいたり、食べてしまったりすることにより、邪気が祓われるとされています。ですから、豆は炒る必要があるのです。炒った豆は升に入れ、日中は神棚に供えます。
豆を炒る他には、鰯(イワシ)の頭をヒイラギの枝に刺し、家の入り口に飾ります。これは鰯の頭の悪臭で、邪気が家に入るのを防ぐという意味があります。

●正しい豆まきの仕方

節分当日の日が暮れた時間に、神棚に供えていた「福豆」をおろして、いよいよ豆まきを行います。豆をまくのは、年男・年女・厄年の人・家の主人です。豆は、玄関から順番に、外に通じる窓や扉のある全ての部屋にまいていきます。まき方は、窓や扉を開け、「鬼は外」といいながら外に向けて2回まきます。そしてすぐに窓や扉を閉めて、今度は「福は内」といいながら室内に2回、豆をまきます。
※なお、ここで紹介しているのは、伝統の豆まきであり、必ずしもこうしなくてはいけないというものではありません。ですから、豆は家族全員でまいても問題はありません。

●豆まきの後に行うこと

豆まきが終わったら、自分の年齢分だけ、豆を拾って食べ、その年1年の無病息災を願います。年齢は数え年で計算するので、その年の12月までに誕生日をむかえる人は、現在の年齢よりも1つ多く豆を食べてくださいね。
豆を食べることは、豆の力を体内に取り込むことを目的としています。ですから、数が多くて食べきれない場合には、豆にお湯を注ぎ「福茶」にして飲む方法でも構いません。
なお節分の豆まきは、豆を投げて邪気を祓うことに意味があるので、豆まきが終わった後は、掃除機で床の豆を吸い込んで、捨ててしまっても問題ありません。また、玄関に飾った魔よけの鰯は、豆まきが終わった後にはずし、その後は食べてしまっても構いません。

●太巻きを食べる場合

また最近では、以前から一部地域で行われていた、「恵方巻き(えほうまき)」と呼ばれる太巻きを食べる習慣が人気です。恵方巻きを食べる時は、その年の最も良いとされる方角「恵方」を向き、願い事をしながら黙々と最後まで食べ続けます。そしてもし、一言もしゃべらずに食べ終わることが出来れば、その願い事は叶うとされています。恵方巻きは、一口サイズに小さく切らずに、そのまま1本を頬張るため、関西の方言でまるかじりを意味する「まるかぶり」とも呼ばれます。ちなみに、太巻きを切ることをしないのは、「良い縁を切る」ことを避けるためです。なお、豆まきを合わせて行う場合は、邪気がすべて祓われた、豆まきの後に食べるのがいいでしょう。

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